沖縄の郷土料理から珍品にお酒まで!沖縄料理をわかりやすく解説

沖縄の郷土料理から珍品にお酒まで!沖縄料理をわかりやすく解説

一年中温暖な気候ときれいな海に囲まれた沖縄は、独自の食文化があります。他の地域では味わうことのできない、沖縄グルメが数多くあるのです。ソーキそばやラフテーなど、今や全国区になった料理もあります。豚も頭から足の先まで、大切にすべて食べる沖縄料理は、SDGsの先駆けといえるでしょう。沖縄には簡単に語りつくせないほどさまざまな料理がありますが、今回は沖縄を代表する、郷土料理と珍品・お酒についてご紹介します。

沖縄を代表する郷土料理

沖縄には、本土にはない独特の料理があります。流通網が発達した現代は、日本各地に沖縄料理店がありますが、やはり、本場で食べる沖縄料理は格別のおいしさです。この章では、沖縄ならではの郷土料理、4点をご紹介します。

沖縄そば

「沖縄そば」は、名前に沖縄が付くくらい沖縄を代表する郷土料理です。今では全国区の料理になりましたが、昔は沖縄の宮廷料理で貴重なものでした。そばに使われる麺の原料は、小麦粉なのです。出汁は、一般的にはかつお節と豚から取ります。沖縄各地に沖縄そばがあり、味付けや麺の太さが微妙に異なります。それでも、ほとんどの沖縄そばは豚肉が使われ、トロトロになるまで煮込まれた豚肉が、沖縄そばの決め手です。また、ソーキ(スペアリブ)が入った沖縄そばが「ソーキソバ」です。

ラフテー

脂肪と赤身が三層に折り重なった豚の「三枚肉」を、泡盛と醤油などで長時間煮たものが「ラフテー」です。甘辛く醤油で味付けした肉は、柔らかく仕上がり、老若男女を問わず多くの方々に好まれています。ラフテーの起源は、琉球王国時代まで遡ります。昔から県民に親しまれてきた沖縄のソウルフードで、沖縄の郷土料理です。泡盛が使われ、豚肉は箸で切れるほど柔らかくなり、お酒のつまみにも、ご飯のおかずにもなります。

タコライス

タコライスは、戦後沖縄で発祥した郷土料理です。ひき肉やトマトやチーズなどをご飯の上に乗せたものです。メキシコ料理のタコスとご飯を一緒に食べる沖縄の「チャンプル」、ごちゃまぜ文化から誕生した郷土料理といえます。

当時、沖縄にいた米軍の若い兵士のお腹が満腹になるように、工夫して誕生した料理です。ご飯の上に、チーズ・ひき肉・トマト・レタスなどをサルサソースで味付けして乗せた、ボリューム満点で栄養豊富な料理として発展しました。

イラブー汁(ウミヘビ汁)

ウミヘビを使った料理といえば「イラブー汁」です。ウミヘビは、ヘビとよばれますが陸上に生殖する「蛇」ではありません。あくまで魚類で、「エラブウミヘビ」のことです。そのウミヘビを燻製にしたイラブーを戻して、昆布などと一緒に煮込みます。滋養強壮にいい沖縄の高級食材で、琉球王朝時代は貴族しか食べられなかった高級料理です。

沖縄独特の珍品

沖縄には、本土にない珍味が多くあります。海に囲まれ温暖な気候で、長く琉球王国として独自の芸能や文化を育てた沖縄には特産物も多く、沖縄独特の食文化が生まれました。多くの珍品もあり、熱烈なファンがいるのです。そのような沖縄の珍品から3点を厳選してご紹介しましょう。

豆腐よう(とうふよう)

「豆腐よう」は、沖縄の島豆腐を、泡盛と米麹や紅麹などに半年ほど漬け込んで、発酵させた発酵食品です。小鉢に盛れるサイズの豆腐料理で、鮮やかな赤色が特徴です。中国伝来の料理で、もともとは「腐乳(ふにゅう)」とよばれていました。半年かけて熟成させるだけに、濃厚で深い味わいは、チーズやウニに近いといわれます。「東洋のチーズ」とよぶ方もいるほどです。豆腐ようはお酒のアテにぴったりです。もちろん、そのまま生でもいただけます。

ミミガー

「ミミガー」は、沖縄の珍品の代表といえる料理です。沖縄の定番郷土料理の一つで、豚の耳を使うのです。一般的には毛を燃やした豚の耳を、茹でたり蒸したりして、細く切り、和え物として食べられています。ミミガーは、「豚は、ひづめと鳴き声以外はすべて食べる」と言われる沖縄の精神を象徴する料理です。

味付けは、素材のおいしさが活きる塩コショウのほか、酢やポン酢でもおいしくいただけます。ピーナッツバターや味噌や砂糖で味付けしたものまであります。豚の耳の軟骨には、コラーゲンも豊富に含まれ、美容効果も期待でき、コリコリした歯ごたえは止まりません。

紅芋タルト

沖縄を代表する芋が紅芋です。その紅芋を使った人気料理が「紅芋タルト」です。沖縄の甘い紅芋と、タルト生地が抜群の相性で、沖縄土産としても人気があります。紅芋は珍味だけに、味噌汁に入れたり、天ぷらにしたり、調理方法も多彩なのです。

沖縄のお酒

最近、沖縄料理はよく知られるようになりましたが、沖縄にはおいしいお酒もあります。清酒や焼酎からビールにリキュールなど、お酒の種類も豊富で、好みのお酒が選べるのです。そのような沖縄のお酒から3点ご紹介します。

オリオンビール

沖縄県では圧倒的人気のオリオンビールは、今や全国でも人気があります。オリオンビールは、沖縄がアメリカの統治下にあった時代から作られているのです。クリーミーで軽快な飲み口は、気温の高い沖縄に最適なビールといわれています。

ハブ酒

沖縄のお酒として、ハブ酒は避けて通れません。ハブ酒は、生きたハブを焼酎に漬けて長期間貯蔵して出来上がる薬味酒です。ハブが入った酒瓶のインパクトは強烈ですが、それだけ、滋養強壮効果も大きいのです。長寿県、沖縄らしいお酒といえます。

黎明(れいめい)

沖縄県で唯一の清酒銘柄「黎明」は、日本最南端の日本酒として知る人ぞ知る銘酒です。寒冷地が日本酒に適しているイメージもありますが、「黎明」の蔵元・泰石酒造は、貯蔵タンクの周囲を冷水で冷やすなど工夫を凝らして、沖縄独特の製法で日本酒を醸造しています。辛口でキレ味鋭い清酒です。

まとめ

沖縄を代表する郷土料理からお酒まで、人気の定番アイテムをご紹介しました。沖縄独特の気候風土もあり、本土と異なる沖縄グルメは本当に奥が深いのです。沖縄でゆったりとした時間と、おいしいグルメを味わいましょう。

「郷土料理めんそーれ」は、沖縄県那覇市にある、沖縄郷土料理が評判のお店です。店舗は沖縄らしいアットホームな雰囲気を大切にし、豊富な郷土料理と、沖縄県内でもなかなか入手困難な珍品も用意しております。人気の沖縄料理によく合う、お酒も取りそろえています。沖縄に来られた際は、ぜひとも弊店へお越しください。

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